講座の背景
本講座は、EMCAアカデミーの選択必修専門科目であり、入門講座と位置づけられている「認知行動療法―CBTのアセスメント・技法を学び実践に活用するために」を受講し終えた方を対象にしたアドバンス(上級)講座です。CBTについてさらに理解を深めたい方、支援の現場で活用したい方に向けた、非常に実践的な内容となっています。
本講座の特徴としては、認知行動療法の理論を押さえた上で、種々の技法を学ぶだけではなく、「自身の体験を素材にして理解する」ことに重点を置きます。自分自身に認知行動療法ができることが、実際のクライエントに活用できるために必須であるからです。
よって、個別のワークに加えて、事例検討や参加者同士のロールプレイを行い、実践につなげられるよう学習することを目指します。
「認知行動療法って実際にどうやるの?」「入門講座で得た学びをロールプレイなどのアウトプットで試したい」「支援に実際に取り入れて、なんとかやっているつもりだけれど、なかなかうまくいかない」など、認知行動療法への理解をさらに深め、自身や対人支援に役立てたいという方、必修です!
カリキュラム開発ならびに講師を担当いただくのは、「こるNo.20」巻頭インタビューにも登場したCBTの大家である伊藤絵美先生のもとで、CBTの学びを深め臨床実践を重ねてきた宮仕聖子先生です。
講座概要 -CONTENTS-
講座は6つのセッション(授業)から構成されています。認知行動療法の基本モデルをおさらいした上で、事例とロールプレイを通してアセスメントの実際を学びます。
自動思考、スキーマを実際にキャッチ、認知療法を「認知再構成法」の事例とロールプレイで体験・理解を深めましょう。
また、行動療法の基本的な考え方や種々の技法について体験的に理解していきます。
6回目のまとめのセッションでは、それらを統合し、認知行動療法を実践する上でのポイントおよび留意点を確認します。
CONTENTS
Session1
・本講座の目的、アジェンダを共有し、受講生の現時点での理解度とニーズを確認する。
・「認知行動療法」とは(成り立ち、基本的な考え方、カウンセラーの態度など)。
・ストレスモデルついて、自身の体験をもとに理解する。
Session2
・認知行動療法の基本モデル(認知、感情、行動、身体反応)について。
・アセスメントの実際-事例とロールプレイを通して理解する。
Session3
・認知療法について体験的に理解する。
・自動思考、スキーマとは-実際にキャッチしてみよう。
・「認知再構成法」とは。
Session4
・認知再構成法の実際-事例とロールプレイを通して理解する。
Session5
・行動療法について体験的に理解する。
・行動療法の基本的な考え方、種々の技法について知る。
・「行動活性化」、「問題解決技法」とは。
Session6
・行動療法の実際-事例とロールプレイを通して理解する。
・認知行動療法を実践する上でのポイントおよび留意点。
学習目標・こんなことができるようになる!
・認知行動療法的なアセスメントおよび外在化について学び、現場で活用できるようになる。
・認知再構成法といった認知療法的アプローチの実践力が身につく。
・行動活性化や問題解決法といった行動療法的アプローチの実践力が身につく。
こんな方におススメ
・認知行動療法の実際(事例)を知りたい、実践で活かしたい方。
・自分の経験やロールプレイを通して、体験的に学びたい方。
・ストレスが溜まりやすい方、セルフケアの方策を増やしたい方。
募集要項
学習時間 | 15時間 1回2.5時間×6回セット |
---|---|
日程 | 【2025年2~3月クラス】 2025年2月20日(木)~ 3月27日(木)19:00~21:30 <ZOOMオンライン開催>毎週木曜日 19:00~21:30 全6回 ※申込受付は開始次第メルマガでお知らせいたします。 |
定員 | 来校:16名程度 ZOOMオンライン開催:20名程度 |
eMC資格更新ポイント | 30pt付与 |
受講料 | EMCA会員 39,600円 |
会場 | リカレント新宿/ZOOMオンライン開催 |
講師
<講師プロフィール>
心理職を目指して大、大手メーカーを退職後、心理職を目指して大学院に学士入学。大学院修了後は精神科、心療内科クリニックに勤務。2023年12月より「吉祥寺カウンセリングオフィス」代表。伊藤絵美先生に師事し、認知行動療法とスキーマ療法を専門としている。職場復帰や職場の問題に対して認知行動療法的なアプローチを多く実践。
お申し込み(会員システムからお願いします)
お問い合わせ(メールにてお願いします)
EMCAアカデミーサポートデスク/中川
info@emca.or.jp